あfろ先生の『mono』に出てくる戸隠神社の巡り方
3月末のブログで「昨年11月に行った長野旅行の話を」と綴ったまま、時勢的に何となく旅行っぽい話から遠ざかってました。
が。
2019年7月号のきららキャラット連載の『mono』で戸隠神社に行った話が載っているということを聞きまして、せっかくのチャンスなので長野旅行の話と絡めつつお送りしたいと思います。
2019年11月25日(月)。
旅としましては前日に所用がありましたので、佐久平駅からのスタートとなります。
佐久平駅はヤマノススメ第13巻の[九十三合目]でも出てきます。
が、今回はmonoの話ですのでヤマノススメ浅間山はいつか機会があれば。(笑)
天気ですがご覧の通りの曇天、小雨も降ってます。
あいにくの天気ですが、戸隠神社に行くには基本丸一日空けないと難しいので天気の都合は諦めるしかありません。
新幹線でおよそ20分、あっという間です!
佐久平から北に移動して雨からは逃れられたかなという感じです。
駅正面から真向かい、信号を渡ったちょうど歩道橋の入り口にアルピコ交通バス長野駅前総合案内所前とバス停がありますので、ここで乗車券を買うことが出来ます。
10時40分。
長野駅からバスで揺られることおよそ1時間。
戸隠神社宝光社前で下車しました。
ざっくり言いますと、戸隠神社にある5つの社を巡るとご利益があり、宝光社から奥社を目指すのが一般的という五社巡りという知識を事前に雑に仕入れました。
ノリは完全に電撃マオウ連載の「ざつ旅」って感じです。(笑)
戸隠神社 宝光社
バス停から少し坂を登るとすぐ目の前に鳥居が現れます。
ここから五社巡りのスタートです。
写真で分かるかもしれませんが、最初から登る階段が続きます。(笑)
宝光社に到着。
厳かな作りの社殿です。
だいぶ上に向けて写真を撮ってるのですが、
工事をしていたのでどう撮るかアングルが難しかったからです。
これを見せたらアングルを悩ませた意味がない気もしますが。(笑)
さて、ここから工事車両の奥左手側から神道(かんみち)を通って火之御子社へと向かいます。
地図でいうとこういう感じです。
歩いて15分との案内。
晩秋と言いますか初冬と言いますか。
基本的にずっとこういう感じの道ですね。
写真を撮りながらゆっくり行こうと人がいなくなるのを待った結果、しばらく無人の中をずっと歩いていきます。
ただただ静寂。
神様の道って感じですね、本当に良いです。
戸隠神社 火之御子社
実際に歩くこと本当に15分。
火之御子社に到着です。
宝光社より小さな社、と言いますか5つの中で場所的にもひっそりした感じですね。
こちらの都合としては人が少ないと写真が撮りやすくて助かります。(笑)
また先程の神道に戻って少しずつ登っていくのですが、ほどなく分岐に当たりました。
で、特に案内板も無いので右に進んだわけですが。
道路に出ちゃいましたよ。
分岐、左だったー!
雑な知識のまま進んだ結果ですよ!(笑)
車も通りますし完全なるアスファルトです。
神の道から下界に戻されました。
何がしんどいってあの坂の向こうが中社なので、登る道が見えちゃってることですね。
「遠いなー」って思った瞬間にやや心が挫けました。
この中社に向かう坂が一番つらかった記憶があります。(笑)
戸隠神社 中社
そこそこ息が上がった状態で中社に到着。
ちなみに2020年6月5日現在、中社の鳥居は建替え工事中みたいですね。
建替え前の貴重な写真になったのかもしれません。
5つの中で中社が一番賑わいのある場所となります。
観光案内所もあり飲食店やお土産屋さんもたくさんありました。
鳥居をくぐり、階段を登ったすぐの場所に大きな杉があります。
三本杉のひとつということで有り難く触られてもらうことに。
ということはあと2本あるんだなと分かったのですが、事前に下調べしてないのでとりあえず境内に上がってみればあるだろうと見当をつけて階段を上がります。
基本的に山なので宝光社からずっと登りです。
中社到着。
やっぱりここは一番人が多かったですね。
戸隠神社のメインと言える場所になるかもしれません。
おみくじや御札なども種類が一番多かったかと感じました。
さて、三本杉。
中社の階段を上ってきてすぐに大きな杉があったのでこれかと思ったら違いました。
で、見回しても他にそれっぽい杉の木がないわけです。
とりあえず境内にあった案内板を確認するのが手っ取り早い。
残り2本は下でした。
鳥居の手前だったんかい。
知ってる人からすると鳥居をくぐった時点でもう通り過ぎてると気付くのでしょうけど、事前の下調べもなしなざつ旅はこうなるわけです。(笑)
せっかく来て三本杉という存在を知ってスルーするのももったいないわけで。
そりゃ下りる以外の選択肢がない。
中社から下りてきて鳥居側左手。
そして右手側。
3本の杉を触っておきました。
それぞれ樹齢800年ですので、800年前のものに触る機会はそうないですからとりあえず触っておきたくなる感じでした。(笑)
のんびり写真を撮りつつ遠回りもしつつでちょうど12時だったので、お昼ご飯にすることにしました。
ここはやっぱり『mono』でも出てきた戸隠そば一択です。
今思えば、この先の奥社に向かうと飲食店も減りますので中社から下りてきて正解だったと思います。
私の旅の経験上、雑に進んだ結果食べ損なうということが多々ありましたので。(笑)
3本杉の導きという感じで、このウレタンで補修された杉のすぐ側、上り道目線で言うなら中社鳥居の左側ですね、戸隠そば苑で食事することにしました。
下調べなし、すぐに目に入ったお店です。
十割そば(1000円)に天ぷら盛り合わせ小(350円)にしました。
今まで十割そばを食べたことがなかったので何も考えずにメニューを見た直感で頼んだのですが、粗挽きそばがこの店オリジナルだったのですよ。
今思うと粗挽きだったなあと思うわけですが、十割そばも食べやすくて美味しかったです。
メニューに”蕎麦は出来たてがとにかく美味しいので写真に熱心にならず早めにお召し上がりください”、っぽいことが書いてあったので写真はとにかくさっと撮りすぐに頂きました。(笑)
天ぷらはさくさくでとても美味しかったですねー。
是非一緒に付けた方が良いと思います。お勧めです。
12時30分、お蕎麦を食べて中社境内に戻ってきました。
ここから奥社を目指します。
徒歩で25分のようです。
駐車場から右の道へ上がるとすぐに奥社道に出ます。
で、中社は結構人がいたのですが、ここからはまたしばらく一人旅です。
月曜だし曇天だし紅葉も終わってれば雪が積もってるわけでもない、オフシーズンという感じだからもあるかと思いますが、奥社入り口まで全く人に会いませんでした。(笑)
基本、こういう道を無心で歩いていきます。
本当に静かで落ち着きます。
上りではありますが、傾斜はそれほど感じない程度の上りなのできつくはないです。
私の場合は30分ですので、ほぼ案内通りの時間に奥社入口に到着です。
ここからが『mono』で出てきた奥戸隠神社になります。
戸隠神社 九頭龍社・奥社
戸隠神社は「長野 観光」で検索するとかなり上位に来る名所で、中でも杉並木の道は写真がたくさん出てくる超定番スポットみたいです。
全く知らなかった私でも選ぶくらい定番な場所かと思います。(笑)
ここから40分の道です。
ここまで歩いてきた身からすると40分はさほど苦では無いです。(笑)
スタートはなだらかです。
ゆるく上ってるかと思いますが、随神門までは平らな道と感覚が変わらないですね。
さて、ここで恐れていた事態と言いますか。
天気予報でおそらく天気が崩れると分かっていた、というよりも佐久平駅ですでに崩れていた天気だったわけですが、随神門に来た所で少々無視しにくい小雨となってきました。
写真も多重露光したようになってしまいます。(笑)
さすがにここからの写真が全部こんな感じでは困りますし、レンズは防滴仕様ですが本体はそうではないので傘が必須になりました。
この先もずっと進んで分かったことですが、屋根があるのはこの随神門が最後です。
この時、GAVICのガルパンショルダートートを使ってたのですが、買ったのがこの一週間前のあんこう祭。
一週間で雨に晒すのはつらいとタブレット(当時スマホを持ってませんでした)とともに
荷物の大半はリュックに詰め込みました。
リュックはモンベルのものなので完全防水で雨の中でも最も信頼しています。
ついでにリュックの肩掛けに折りたたみ傘をくくりつけ、傘から手を離しても写真を撮れるようにこの場で対応。
傘を肩と顔で支えるようにすれば何とかカメラが使えるというバランスに気を使う状況がこの先続くことになりました。(笑)
ここからが写真で見た杉並木です。
そこそこ標高もあるので、天気としては雲の中に入った感じでした。
それもまた雰囲気があって良しと進んでいきます。
杉の巨木の中という感じの道、このスケール感に圧倒されますね。
随神門を過ぎた当たりから徐々に上り坂になっていきます。
そして階段になります。
肩と頭で支えながら傘の中にいるので写真は水滴もなく撮れるようになりましたが、バランスがしんどい。
そして坂道。
倍はしんどかったです。(笑)
そしてようやくゴールが見えました。
奥社まで40分とありましたが、若干天候で手こずったこともあり1時間掛かりました。
晴れてたらもう少し早く来れた気がします。
坂道的には火之御子社から間違えて公道に出た中社への坂の方がきつかった感じですね。
距離は当然この奥社の方が長いですし坂もやや急になるんですが、奥社は坂以外の要素でどっと疲れたという感想です。(笑)
もちろん雲の中変わらずという感じです。
奥社に着いたときが最も天気が悪くというなる状態。
とは言っても小雨で済んだので、こういう天気は山あるあるですね。
山では何度も経験してるので受け入れる心が出来てます。(笑)
奥社まではもう少し上らないといけません。
左上に見える鳥居が奥社です。
その一段下に九頭龍社があります。
あります、と言って実は最初気付いてなかったのですが。(笑)
何か建物がある、と思って入ってとりあえず参拝したのが九頭龍社だったというのを気付くのは全部終わってまた下りた後ですね。
このときは通信端末も片付けてたので、九頭龍社が外装工事してるとはつゆ知らず。
奥社に参ったあとで「4つしかなかったな?」と思ってたら実は九頭龍社だったので五社巡り出来てて良かったです。
なので、何となく撮ってたこの一枚しか九頭龍社の写真がありませんでした。
何もないよりはマシでしたが。(笑)
戸隠神社 奥社
色々雑然として若干趣が無いなと多少思いましたが(笑)、平日はこういうことは多々あります。
その分人が少ないというメリットを享受出来てますので、どんまい。
奥社からの眺めですが、もうほぼ先が見通せない白さ。
でもまあ、こういう景色もまた良しという気持ちになれるものです。
だいぶ歩いてきましたからねー。
とりあえず達成感があります。(笑)
歩いてきた分また戻るわけでして、でも一番雨が強かったのが奥社で随神門まで戻ってきたら雨もだいぶ弱くなりました。
と思ってカメラを上に振ったらまあまあレンズに雨が掛かるな、とは思いましたが。(笑)
さて、奥社入口まで戻ってきてバスを待ちます。
帰りのバス停はちょうど奥社入口の正面です。
まだ多少雨が残る中15分くらい待ってましたのでなかなか寒い。
動いてるときは気にならなかったんですが11月末の戸隠神社は当たり前に寒かったです。(笑)
1時間掛けて長野駅に帰還。
気温は
9℃です。
戸隠神社は5℃でした。
帰りのバスの中で道路の電光掲示板を見たら5℃となってました。
そりゃ寒いですね。(笑)
昨年11月に何となく行っていた戸隠神社とたまたま『mono』で取り上げられた場所ということで、こんなご時世ですが聖地巡礼記事がひとつ書けました。(笑)
2020年6月5日現在、受け入れは地域対象などなかなか遠方から旅行などは難しい状況ですが、色々折り合いをつけて道を探っていくしか無いですね。
宝光社から奥社まで五社巡りはだいたい徒歩3時間半、バスで往復2時間となりますのでどうしても1日使ってしまいます。
9時半のバスで長野駅が16時半ですからねー。
(実際には駅の少し手前で下りて懲りずに歩きながら駅に来たので長野駅には17時に戻ってきたのですけど。)
ただ、せっかく行くのでしたら歩いて五社巡りをおすすめします。
夏は知りませんが、晩秋なら歩いて全然行けます!
さらに平日なら人も少なめ、3密も回避可能!
まあ、戸隠神社のブログで新緑の写真を見たら、「行くなら今だな」とは思いましたけども!(笑)
晩秋は侘び寂びって感じでそれはまたそれで良かったのですが。
自家用車だと宝光社に停めてしまうと奥社からまた帰ってくるのが一苦労ですからねー。
奥社からそのままバスに乗ってしまえば楽に帰れます。
私は帰りのバスで完全に寝落ちしてました。(笑)
機会があればまた行きたいですね。
次は粗挽き蕎麦を食べたいと思いますし、知識も多少仕入れたのでもう迷わずに済みそうですので。(笑)